コラム

2007年01月26日

大和総研「ドルが堅調な2つの理由」

1/19リリースの大和総研の為替市場にかかわるレポートが興味深い
米国が巨額な対外債務を抱えながら、ドル相場が堅調であることの分析が行われている

最近のドル相場を
 @ 2002-2004のドル下落期
 A 2005以降の横ばい期
に分けて分析している

@は経常赤字拡大のためだ
経常赤字拡大が対米債権者にとってのリスクとなり、ドル売りにつながった

Aは経常赤字が拡大したものの資産価格上昇によってオフセットされたもの
米国の超金融緩和政策により、世界的な過剰流動性が株・債券・土地に向かい、資産価格が上昇した
これにより、米国の対外資産も増価し、対外債務の増加分をオフセットしたのである
したがって、過剰流動性が拡大しなければ、ドルは弱含みになる可能性がある

しかし、大和総研では、そのリスクが顕在化しない可能性を指摘している
プラザ合意後の経済環境との差を理由にしている
現在の対米債権国は、かつてのように先進国ではなく、発展途上国の比率が大きい
そのような国では為替をドルペッグしているという指摘だ
このような状況では、米国が発展途上国からの債務を増加させても、それが債権国の外貨準備として米国債に還流する
為替レートはドルペッグであるため、この還流が為替に影響する効果は小さいというのである

正直なところ、楽観的すぎる見方であると思う
しかし、この数年のドル相場の「謎」を適切に説明していると思う
posted by 浜町SCI at 17:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産業

2007年01月13日

CVSのITインフラ更新

先日、ローソンの情報システム投資について触れたところ、思わぬ反響があったので、もう少し触れておこう
今日の日経新聞に、CVS各社のITインフラが更新期を迎えたという記事があった
どうやらISDNを使っていたのはローソンだけではないらしい
光回線化して、大量データのダウンロードもできるようにするらしい続きを読む
posted by 浜町SCI at 15:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産業

僕が右傾化するわけ

先日、友人と話しているとき、自分達がどんどん右傾化しているという話題になった
友人、曰く
 学生時代は「軍隊なんか要らない」と思っていたけど
 だんだん「やっぱり軍隊は必要だよな」と思うようになる
と言う
私も同じような変化をしてきている続きを読む
posted by 浜町SCI at 14:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 備忘録

2007年01月10日

病院向け情報システム産業は順風満帆

医療制度の大改正により病院経営は厳しい環境が続いているが、その病院を相手にした情報システム産業は好景気に沸いている
その様子を知るには、レラクレス上場の専業(3733)ソフトウェア・サービス(SSI)のIR資料を見ると伺われる
SSIは電子カルテや病院向けオーダー・エントリー・システム等の開発・販売・保守の会社だ

市場のトップは富士通(件数で3割超)、NEC+CSI連合(1/4)、次がSSI(13%超)という市場
大規模病院は富士通とNECが強いという構造の中、100-400床の中規模病院をターゲットにしている
病院は大規模なほど電子カルテ等のITインフラの導入が進んでいるし、今後の投資も積極的だ
富士通とNECはその恩恵を受けているが、市場への浸透が進めば、次はSSIのターゲット市場が主戦場になるのかもしれない

2002年から電子カルテは普及し始め、先進の病院の中にはそろそろ更新需要も出始めている
顧客に対する差別化はこれから本番を迎える
新規導入の顧客は、製品の質こそ吟味できても、サービスの質までは吟味できない
導入をしてから保守サービスを受けてみて、初めてわかることだ
そこから顧客満足度にばらつきが出始める
特に、病院の事務は、毎年の法改正により頻繁に変わる
これを情報システムがフォローできるかは、保守サービスのレベルによることになる

SSIは売り込みは行わず、顧客からの引き合いに応じるのみの営業だと言う
出張で全国をカバーし、保守はすでにリモート・メンテナンスになっている
業界での口コミによって、顧客からの引き合いは強く、大手からの乗り換えも多い
すでに100余りの病院に納入しているが、他社に鞍替えされた顧客はまだない

受注には困らないが、仕事をこなす人材には限りがある
自前主義をポリシーとしているから、受注を受けすぎてしまい、従業員に過度の負担がかかった
そこで、受注を抑えて、社内体制を受注の伸びに合うように変革中だ

今期は、
 一部に利益率の悪い案件があったこと
 先行投資としての人件費負担
により、増収減益を予定している
引き合いは強く、今後も売上高は堅調に伸びるだろう
大型案件が増加基調にある中で、
 案件の採算管理をうまくこなせるか
 人材などの経営資源をうまく管理できるか
 大型案件の収益性を確保できるか
が注目される
PSRが4倍程度のレベルにあり、決して安い銘柄ではない

病院向け情報システム産業も、ヒトが業績の大きな要因になっているようだ
posted by 浜町SCI at 15:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産業

みずほFGの証券事業統合に見る大企業の難しさ

みずほフィナンシャルグループが、傘下のみずほ証券と新光証券を合併させ、預かり資産国内4位の証券会社が誕生する
この動きに大企業の難しさを見るのは私だけだろうか

みずほFG内の証券会社3社の統合は兼ねてからの課題だった
 投資銀行業務に強いみずほ証券
 中堅総合証券である新光証券
 リテールに強いみずほインベスターズ証券
これら3社の統合は、銀行業務の再編とは別に棚上げされていた

今回はみずほ証券と新光証券の統合
新光証券は元興銀系だし、みずほ証券も興銀色が強い
一方、みずほインベスターズは元第一勧業系だ
なぜ、3社合併ではないのか
この統合の動きが戦略上の選択によってなされたのなら問題はない
しかし、人的つながりからなされたなら、片手落ちの再編と言われかねない

もう一つ残念なのは、新「みずほ証券」が上場するということ
これにより、みずほ証券が外資系投資銀行との間で組織を融合させる機会は遠のいたように思える
またしても日本の証券会社は「国内」の殻に閉じこもってしまうのか
大手証券の一角となり、上場企業のステータスを身につければ、人情として独自路線を選んでしまわないか
posted by 浜町SCI at 12:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産業

ローソンの情報システム投資

ローソンが2008年から2009年にかけて450-500億円の情報システム投資を行うと報道された
当社のシステム刷新は7年ぶりで、情報回線をISDNから光ファイバーに以降するという
あの回線はISDNだったのか、と今更ながら考えさせられる
これを聞いて、感慨が二つ

まずは、CVS事業が、薄利な商売をコツコツ積み上げる商売だということ
ローソンという会社の質素倹約ぶりに感心させられる
徹底的に無駄は排除するという考えの延長だったのだろう

次に、この投資が子会社のローソン・チケットに与える影響だ
ローソン・チケットは2004年にJASDAQ上場したチケット販売の子会社で、上場以来、株価は低迷している
この一因は、回線の問題ではないが、ローソン・チケットのITインフラの脆弱性にあった
ウェブによるチケット販売の需要が、情報システムの想定を超えたために、顧客の注文を受けられなくなるというトラブルに見舞われたのだ
徐々に改善をしてきているが、これなども質素倹約が裏目に出たということではないか

そうだとすれば、今回の親会社のシステム刷新は子会社にどう影響するのだろう
プラスとみるか、マイナスが露呈したと見るか
判断に迷うところだ
posted by 浜町SCI at 11:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産業

2007年01月05日

ベクトル型とスカラ型のプロセッサとは

ベクトル型プロセッサとベクトル型スーパーコンピュータ


浮動小数点演算をパイプラインで並列処理、大規模数値計算を高速処理できるプロセッサ
特に、大規模な配列計算には有利
「地球シミュレータ」もベクトル型スーパーコンピュータであることで有名
大量のメインメモリを搭載し、大量データを高速リード・ライトできる

ベクトル型CPUを用いたスパコンがベクトル型スーパーコンピュータ
大量のデータをルーチン処理するのに有利 (気象予測や流体計算等)
Cray Researchが開発し、数社が参入したが、その後、多くの企業が撤退
現状、NECがこの分野では有名

スカラ型スーパーコンピュータ


汎用のマイクロプロセッサを大量に搭載したスーパーコンピュータ
プロセッサ単体での性能はベクトル型に劣るが、プロセッサの並列接続により、ベクトル型に匹敵する演算速度が可能になった
現在(2007年)は、スカラ型スーパーコンピュータがスーパーコンピュータの主流となっている

クラスタリング


多数の安価な汎用コンピュータを、ソフト・ハードによって、あたかも1つのコンピュータとして利用できるよう接続する
システムを冗長にして信頼性を高める、高性能コンピュータを安価に実現するなどの目的で用いられる
posted by 浜町SCI at 12:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 気になるハイテク用語