コラム

2008年08月30日

「デルファイ清算の可能性」の衝撃

日経新聞では、国際面の20行もないような小さな記事だった。
29日のウォールストリート・ジャーナルが、米国の自動車部品大手デルファイが清算される可能性があると報じた。
デルファイと言えば、GMの自動車部品部門がスピンオフして設立された名門企業だった。
GMも深刻な業績不振に陥る中、デルファイも2005年10月に破産法11条を申請していた。
破産法11条(いわゆるチャプターイレブン)は日本でいう民事再生法、つまり、デルファイは今も法の監視下で事業再生に努めていることになる。

そのデルファイが清算(WSJではliquidation)の可能性があるという。
清算されてしまう事業とは、どんなに債務カットをしても黒字化が無理な事業と表現できる。
つまり、営業黒字化の見込みのない事業ということだ。
デルファイのようなかつての名門企業が、そこまで深刻な業況に陥ったとは、ただただ驚きだ。
日本の自動車セクターも低迷期に入りつつあるが、それでも大手が清算を意識するような例は皆無だ。
米国の自動車セクター不振の一因として、年金債務の負担が大きいことが挙げられるが、それだけとは言えまい。

むろん、事業部門ごとでは、救えるような事業・資産もあろう。
そのような部門(工場)はGMに引き取られる見込みというが、それがまたGMの財務の重しになってしまう。

人に優しい企業として有名であったGMとデルファイ。
他人事とは思えない話だ。
posted by 浜町SCI at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産業
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