コラム

2008年08月31日

マリン・ブロック

JFEスチールの作ったマリン・ブロックが宮古島に設置されるというニュースが、新聞やテレビで取り上げられている。
白化現象などで死滅したサンゴ礁を復活させようという試みだ。

まずは、小さな陶器製の着床具を産卵間近のサンゴ礁に設置する。
サンゴが産卵すると、個々の着床具にサンゴが着床し、生長を始める。
1-2年で小さなサンゴが出来るので、これを、マリンブロックに固定するというもの。

マリンブロックは、製鉄工程でできるスラグを原料としている。二酸化炭素を付加することで、主成分をサンゴと同じ炭酸カルシウムにして、サンゴが定着・成長しやすくしている。

マリンブロックがない場合、サンゴの成長は不安定になる。
白化現象等で荒れ果てた海底では、死んだサンゴがガレキのようになって、大波の時には海底をさらってしまう。
低い岩でサンゴを育てようとしても、サンゴのガレキに傷つけられたり、埋まってしまったりする。
そこで、マリンブロックのように重いブロックが助けとなる。

マリンブロックは海草の造成礁としても利用されている。

(参考)鉄鋼スラグとは
鉄や鋼の精製過程で出来る副産物で、石灰(CaO)とシリカ(SiO2)を主成分とする。
用途がなければ、製鉄会社は、コストを払って処分しなければならない。
日本では鉄鋼スラグ協会が設立され、有効活用が模索されている。
用途の例としては、
・セメントやコンクリート
・肥料や土壌改良剤
など。
posted by 浜町SCI at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベンチャー・シード
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