コラム

2008年10月10日

日本株はなぜここまで売られるのか(1)底なしの株価

3連休を控えて、10月10日の日経平均株価は前日終値比881円06銭安の8.276円43銭で今週の取引を終えた。
一週間前の3日の終値が10,938円14銭だったから、5取引日のうちに2,600円以上も値を下げたことになる。
日数で平均しても500円/日以上だから、すさまじい下げ方だ。

確かに、日本の実体経済は下降している。
事業会社も軒並み業績予想を下方修正している。
しかし、2008年3月末の日経平均は12,525円54銭だった。
たった半年で平均株価が2/3に収縮するほど、日本の実体経済は悪化しているのか。
株価は将来のキャッシュフローの現在価値と考えられるから、将来に暗雲が垂れ込めれば下がる。
しかし、それにも限度があるのではないか。

サブプライム問題による株価下落の初期、2007年9月末の日経平均株価は16,785円69銭。
ここから、平均株価が半減している。
金融セクターが相対的に傷を負っていないと言われる日本の株価が、1年あまりで半減したのだ。
米国のダウ平均は2007年9月末に13,895.63ドルだったものが、現在8,579.19ドル。
金融危機の震源地の平均株価は4割の下げだった。
これと比べても、日本の株価下落は、どうにも理解しにくい。

サブプライム問題による株安が始まった時、HSCIでは短・中期的な日経平均株価の趨勢予想をしていた。
昨年の9月ごろのことだが、適正水準を14,500円と推計し、12,500円までオーバーシュートすると見ていた。
今回の株価の下げは、その予想を大きく上回るものだ。

なぜ、日本の株価はここまで下げるのか。
これは、言うまでもなく、日本の株価が需給の影響を強く受けているからだ。
その需給は、個人と外国人株主の動向を強く受けている。
ライブドアショックとこのところの株安で、個人投資家のプレゼンスはすっかり小さくなった。
外国人投資家は、資産を母国通貨の安全資産へとシフトしている。
日本株は売られるばかりなのだ。
これでは、企業業績の出る間はない。

日経平均株価は2003年4月に7,603円76銭の安値をつけている。
今回も、この安値を切ってこなければ、反転へ向かわないかも知れない。
意外性のある安値までオーバーシュートする「セリング・クライマックス」が必要なのかも知れない。
不本意ながら、そのタイミングは、意外と早く訪れようとしているようにも思う。

>>(2)
posted by 浜町SCI at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(2) | 気になる投資環境
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