コラム

2008年10月22日

最終局面が近づく新銀行東京

金融庁が新銀行東京へ検査結果を伝えたことが報道されている。
積立不足額を、日本経済新聞は100億円、朝日新聞は数十億円と伝えている。
いずれが真実にしても、問題となるのは、追加出資400億円の前提となった再建計画が早くも下方修正される可能性が高まったことだ。
さらに、現状の金融環境を見る限り、新銀行東京の業績が自律回復する道筋は見えにくい。
追加出資400億円が毀損するリスクはどんどん高まっていると見ざるを得ない。

最終局面が近づいていると考えるべきだろう。
本来であれば、このような金融環境の時こそ役立つべき銀行だった。
しかし、あまりにも収支が悪すぎて、継続する道筋が見出しにくい。

一方、他金融機関による支援を得ようにも、金融機関を取り巻く環境は最悪だ。
この時期に、新銀行東京の貸出債権を積極的に引き受けるには、あまりにも大きな勇気がいる。
どうにも引き受けるなら、大幅なアンダーパーでの引き受けになり、それは、東京都の損失を大きくする。
引き受け手がなければ、清算を検討しなければならない。
取引先の資金調達を支援し続ける必要があるから、東京都または東京都が設立する公社等が資産を引き継ぎ、直貸しするなどの配慮が必要となろう。
どうやろうとも、そうなれば、都知事と都議会、都庁の責任が明々白々になる。

長引かせることにメリットは少ない。
あたかも、ジャンクボンドのボラティリティで博打を打つようなものだ。
早期の終結を望みたい。
posted by 浜町SCI at 20:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | 産業
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Tracked: 2008-10-27 21:03