コラム

2008年10月26日

短期市場予測 (1) 日経平均5,000円台前半へ

日本株が売られている。
HSCIでは、日本株の現状を、需給影響によるオーバーシュートと見ている。
今後、実体経済は大きく停滞するだろう。
驚くような、世界産業の収縮が進むかもしれない。
しかし、総じて言えば、日本企業の財産の蓄えと長期的な収益力を見れば、現状の株価は売られすぎのように見える。

ファンダメンタリストとしては、日本株は割安と見ているものの、株価はファンダメンタルズのみでは決まらない。
短期的には需給がより大きな影響を及ぼす。
今、まさに、需給により日本株は下げている
外国人を始めとして、投資家がリスク資産からの退避を進めている。
その中で、日本株も、他国の株式と同じような下げをしている。

円の世界で生活していると、日本株の下げが、外国株よりも大きいように感じてしまう。
しかし、それは各国通貨でのこと。
円は、他国通貨に対して独歩高だから、為替影響を勘案すれば、より大きく下げているとも言えない。
結局は、世界の資金フローに翻弄されているに過ぎない。
世界の資産クラスは、恐ろしいほど、カップリングしていると実感する。

今回の景気後退では、日本より欧米の方が、最終的には谷が深くなるものと見ている。
特に、米国と比較した場合、国内に潤沢な投資家を持つ日本は、金融危機からの立ち直りも早いだろう。
米国は、今後もさらに株価下落に悩み、実体経済を悪化させると予想する。
そうだとすれば、日本株の方向性は、欧米、特に米国とのデカップリングを待つしかない。

日本にも内需株がないわけではない。
ただ、内需株と言えども、他の輸出企業の低迷の影響を受けるから、円高進行による輸出減は大きなマイナスだ。
とは言え、下げるにもほどがある。
そろそろ、その水準が見えてきている。
どこに底を見ればよいかということになる。

一つの目安は、円高の進行が今後どこまで起こるかだろう。
これは、(2)に譲るが、HSCIでは、1ドル70-80円を付けると予想している。
つまり、まだ1-2割の円高進行がありうるということ。
これをドルベースの日経平均という見方で見てみると、ドルベースで日経平均が下げ止まったとしても、さらに1-2割の円ベースの株価下落がありうるということになる。
さらに、市場とはサプライズを求める。
驚くほど下げないと、市場は長期的な転換点を形成しない。
今回の場合、それが、日経平均5,000円という大きな精神的な節目を巡る攻防になると見ている。
政府が株式買取に動くこともあり、それを超えての大暴落は現状考えにくい。

HSCIでは、日経平均は5,000円台までの下値があると見ている。
この水準が早期に実現すれば、比較的早い時期に切り返しに転じるだろうが、下げながらもみ合うようならば、日本株の低迷は意外と長く続くかもしれない。

>> (2) 1ドル80円割れへ
posted by 浜町SCI at 06:26 | Comment(0) | TrackBack(1) | 気になる投資環境
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市場がシャープに反応するのを非とするべきか − 銀行の時価会計の是非
Excerpt: 昨日、HSCIが公表した短期市場予測は大きな反響をいただいた。 HSCIは、決して、売り方に組するものではない。
Weblog: 浜町SCI コラム
Tracked: 2008-10-27 21:59