コラム
2008年11月04日
大統領選挙とG20(2)通貨政策のゆくえ
11月15日には、米国で金融サミットG20が開催される。
G7にBRICsやIMF、世界銀行なども加わった、緊急の金融経済会議である。
1971年のニクソンショック、1985年のプラザ合意に次ぐ転換点となる可能性もある。
HSCIでは以前より、米国の貿易赤字の解消にはドル安しかないと指摘してきた。
米国は、好むと好まざるとを合わせて、移民を吸収し続ける経済だ。
移民の流入が、経済の拡大の重要なエンジンとなっており、世界最大の財・サービスの消費地であり続けている。
一方で、産業がサービス化してきたから、海外へ輸出する工業生産品は限られている。
このギャップは、短期間には埋まらない。
また、仮に時間をかけても、そう簡単に埋まるものではない。
貿易赤字が解消しなければ、資本収支で補うというこれまでの構造からは脱せない。
資本収支で補うなら、それが不動産に向かうかどうかは別として、米国のある資産クラスにバブルが発生する要因になる。
金融危機の火種は消えない。
貿易赤字を解消するには、どうすればよいか。
言うまでもなく、ドルの切り下げだ。
貿易黒字国の通貨に対してドルを切り下げれば、短期的にも貿易赤字は縮小に向かう。
長期的には、米国の産業構造にも変化をもたらす。
つまりは、ドル安による製造業の復権だ。
G20では、日本だけでなく、米国への輸出で経済発展した新興国も参加する。
まさに、ニクソンショックやプラザ合意が繰り返されるのではないかと想像させる構図ではないか。
ドルは唯一の基軸通貨の座を、ゆるやかに明け渡すことになるかも知れない。
しかし、ドルに変わる通貨とは何か。
単一の小国の通貨である円では、不安があろう。
かつての日本のバブル崩壊を思い出せば無理もない。
消去法で言えば、ユーロしかなかろう。
ユーロ圏の経済が下降に向かう中、ユーロは基軸通貨たりえるだろうか。
ドルが基軸通貨の重荷を下ろせば、ドル安も容認しやすくなる。
それで、米国の貿易赤字には歯止めがかかるだろう。
輸出国は、対米投資を巨額に行っていたから、自国通貨で大きな為替損失を被ることになる。
こうして、資本収支の不均衡も収縮していくに違いない。
G20でドル安誘導を決断できるか。
決断できるならシャープな回復、決断できないなら米国はデフレの危機にさらされる続けることになる。
(1)歴史的な日となるのか <<
G7にBRICsやIMF、世界銀行なども加わった、緊急の金融経済会議である。
1971年のニクソンショック、1985年のプラザ合意に次ぐ転換点となる可能性もある。
HSCIでは以前より、米国の貿易赤字の解消にはドル安しかないと指摘してきた。
米国は、好むと好まざるとを合わせて、移民を吸収し続ける経済だ。
移民の流入が、経済の拡大の重要なエンジンとなっており、世界最大の財・サービスの消費地であり続けている。
一方で、産業がサービス化してきたから、海外へ輸出する工業生産品は限られている。
このギャップは、短期間には埋まらない。
また、仮に時間をかけても、そう簡単に埋まるものではない。
貿易赤字が解消しなければ、資本収支で補うというこれまでの構造からは脱せない。
資本収支で補うなら、それが不動産に向かうかどうかは別として、米国のある資産クラスにバブルが発生する要因になる。
金融危機の火種は消えない。
貿易赤字を解消するには、どうすればよいか。
言うまでもなく、ドルの切り下げだ。
貿易黒字国の通貨に対してドルを切り下げれば、短期的にも貿易赤字は縮小に向かう。
長期的には、米国の産業構造にも変化をもたらす。
つまりは、ドル安による製造業の復権だ。
G20では、日本だけでなく、米国への輸出で経済発展した新興国も参加する。
まさに、ニクソンショックやプラザ合意が繰り返されるのではないかと想像させる構図ではないか。
ドルは唯一の基軸通貨の座を、ゆるやかに明け渡すことになるかも知れない。
しかし、ドルに変わる通貨とは何か。
単一の小国の通貨である円では、不安があろう。
かつての日本のバブル崩壊を思い出せば無理もない。
消去法で言えば、ユーロしかなかろう。
ユーロ圏の経済が下降に向かう中、ユーロは基軸通貨たりえるだろうか。
ドルが基軸通貨の重荷を下ろせば、ドル安も容認しやすくなる。
それで、米国の貿易赤字には歯止めがかかるだろう。
輸出国は、対米投資を巨額に行っていたから、自国通貨で大きな為替損失を被ることになる。
こうして、資本収支の不均衡も収縮していくに違いない。
G20でドル安誘導を決断できるか。
決断できるならシャープな回復、決断できないなら米国はデフレの危機にさらされる続けることになる。
(1)歴史的な日となるのか <<
この記事へのコメント
デノミは2、3年で実施になりませんか?それが円を強いものにしませんか?株の電子化も始まります、いい機会ですよね。
Posted by satou at 2008年11月05日 22:40
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そして取り残される日本
Excerpt: オバマ氏が大統領選挙を圧勝した。 事前の予想や、人種にかかわる波乱要因など問題としないような大勝だった。
Weblog: 浜町SCI コラム
Tracked: 2008-11-05 20:56
米国の製造業を救うのは誰か
Excerpt: General Motorsの第3四半期が開示され、驚きをもって報じられた。 四半期の営業損益が予想を上回る42億ドルの赤字になったという。
Weblog: 浜町SCI コラム
Tracked: 2008-11-08 19:17
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Excerpt: オバマ氏が大統領選挙を圧勝した。 事前の予想や、人種にかかわる波乱要因など問題としないような大勝だった。
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米国の製造業を救うのは誰か
Excerpt: General Motorsの第3四半期が開示され、驚きをもって報じられた。 四半期の営業損益が予想を上回る42億ドルの赤字になったという。
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