コラム

2008年11月10日

権力の座に固執する自民党の生む社会的コスト

しらける周囲をよそに、自民党と政府が不毛な議論をしている。
定額給付金について、首相が「高額所得者には辞退してもらうのが望ましい」とコメントしたという。
この定額給付金は、決定的に、その方法論において欠陥がある制度だ。
所得制限をつける場合、
 ・所得を世帯名寄せして給付通知を作成するのに手間がかかる
 ・市町村の給付窓口で対応するにも手間がかかる
という問題がある。
だから、高額所得者は辞退しろ、というわけだ。
すべての世帯に金員を受け取る権利を付与しておいて、上げたくない世帯には辞退しろというのは、行政のルールとしておかしくないか。

そもそも、低所得者層に生活資金を援助したいというなら、所得税の税率をいじればよい。
企業の源泉徴収事務が混乱するというなら、税率ではなく、所得制限を付した定額給付とすればよい。
世帯名寄せはできないものの、ある意味、最もシンプルで混乱のない方法だろう。

なぜ、いびつな制度になるのに給付金の形を取るのか。
言うまでもなく、選挙を控えた「ばら撒き」、「人気取り」だろう。
定額給付金を実行するなら、所得制限を設けなくとも、市町村にはたいへんな事務負担が生じる。
いわば、市町村の従業員は、自民党の選挙活動に狩りだされるわけだ。
なんとも嘆かわしい政治ではないか。
posted by 浜町SCI at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
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