コラム

2007年05月23日

経営は結果論?

みずほフィナンシャルグループが、統合三行の当時の頭取へ退職慰労金を支払うと決めたと報道されている
金融危機の時期に導入された公的資金を完済し終えたことが判断の材料の一つだったようだ

そもそも統合三行の頭取は、日本の金融界の業界再編の最大の立役者であったと言ってよいだろう
いわば、日本の金融産業が立ち直ったきっかけを作った人たちであり、その功績は大きい
だから、当時の業績不振を理由として退職慰労金が受け取れなかったことは気の毒ではある

しかし、思い返してみれば、それは会社を預かるものの当然の職責なのだと思う
数年を経て、業績が回復したからといって、払うことをやめた慰労金を払うというのは、いささか結果論にすぎるのではないか
もしもそうだとするなら、数年後に業績が悪化すれば、すべての企業経営者はもらった慰労金の中からいくらかを返納するのだろうか
そうではあるまい

株主代表訴訟に代表される経営者の責任の果たし方は、結果論に基づいてなされるのではない
善良なる管理者としての注意義務、忠実義務等の義務を果たさなかったことを咎めるものだ
つまり、その時点の行動・判断として、不正や瑕疵がなかったかが判断基準なのである
決して、結果が悪かったから罰せられているのではない

経営とは結果論なのか?
どうも釈然としないニュースであった
posted by 浜町SCI at 08:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 気になる投資環境
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