コラム

2008年02月27日

ソフトウェア産業がどんどん手間仕事になっていく

IT産業の変遷を強く印象付けるM&AについてCNetが報じている。
Sun Microsystemsによるオープンソースデータベース企業MySQLの約10億ドルの買収が完了した。
ソフトウェア企業はどんどん手間仕事になっていくようだ。

かつて付加価値の高い有力なソフトウェア企業は、独自色・競争力のあるパッケージを開発し、各顧客向けにインテグレーションすることで高い利益率を上げていた。
しかし、オープンソースの波はこの事業モデルの利益率を著しく低減してしまう。

かつて大型データベース・エンジンと言えばオラクルだった。
しかし今ではPostgreSQLやMySQLというオープンソース・ソフトが存在し、ユーザはオラクルに頼らざるを得ないということはない。
同じインテグレーションを所与とした上でSIerの出す価格を並べて選べばよい。
そうなればSIerもオープンソース・パッケージのインテグレーション能力を磨くだろうし、パッケージの価格も次第にオープンソース側に収斂してしまう。
残るのは、結局インテグレーションであり、むろんノウハウが裏づけになっているにせよ、手間仕事になる。
人月いくらの仕事だ。

Sunはかつて商用パッケージで稼いだ会社だったが、今ではすっかりオープンソース寄りになった。
一方、皮肉にも多くのソフトウェア企業はパッケージ回帰を目指している。
しかし、道は険しいだろう。
SunによるMySQL買収はあらためてそれを感じさせる出来事だった。
posted by 浜町SCI at 17:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 産業
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