コラム

2008年03月22日

ユナイテッドテクノロジーがグッドウィルの大株主に (3)混迷する主導権

ここまで見てきて思い出さなければいけないのはサーベラス、モルガンスタンレー陣営のスキームだ。
コンソーシアムはグッドウィルに200億円を投資する。
うち155億円はデット・エクイティ・スワップ(DES)で、ニュー・マネーは45億円になる。
(コンソーシアムはみずほ銀行から貸出債権を譲り受け、うち155億円がDESの対価に当てられ、優先株に転換される予定。)
問題はニューマネーの45億円をどのような株価で出資するかになる。

グッドウィルとコンソーシアムは臨時株主総会でこの第三者割当増資の承認を得る予定だ。
この議案に盛り込まれる株価が争点となりそうだ。
グッドウィルの株価はこの1年、大きな下落・上昇を繰り返している。
このような株式について、合理的で誰からも理解を得られる株価を算定するのは容易なことではない。
さらにUTHは事業上の連携も視野に入れている。
そこに生まれるシナジーの可能性も主張しうるから、そもそも独自路線を主張する側とUTH側では評価のベースに違いがあるのである。

まずUTHの平均取得単価15,478円が絶対条件となろう。
これに満たない株価であれば、UTHが承認する可能性は低い。
そうなると、コンソーシアムに同調している創業者らは別として、一般株主はUTH側に同調するだろうから、すんなりと進む可能性は低い。
株主総会での争いとなるか、不当な有利発行として訴訟となる危険さえある。

グッドウィル・グループの混迷はまだ続くようだ。

(2)大量保有報告書
ユナイテッドテクノロジーのレポート
posted by 浜町SCI at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | プレス・リリースから
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